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文サイトとボイスサイト兼用
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なんというか…暗い。
眠気と戦いながらかいたら…暗い。 暗いのはいつものことであるが。 お題提供:心之音。 病的、10題。 URL:http://id8.fm-p.jp/8/kokoronooto/ それをさせたのは自分
渡したのは自分 目の前に溢れるぬかるんだ床を求めたのは確かに自分、なのに、何故か俺は得知れぬ喪失感に襲われて。 きっと最期に笑ったから、だ。 貴方のためならと、躊躇いなく笑ったから、俺の心はこんなに痛いんだ。 言うのは容易かった。 「 」なんて、言うのはただの戯れだった筈だ。 それがいつしか本気で憎く(本当に憎かったのか、俺はあいつを)なって、(あまりに美しすぎた君が)だから首を締めた。白かった。柔らかかった。(ひとの急所はとてつもなく脆かった) 強張った指に力をほんの少し、少しだけ入れただけ、なのに君は苦しがって、白い手で力なく俺の手に触れて、どうして、と、 「理由なんかない。ただ人はどれだけ脆いのかと思ったんだよ」 手を離しても、白い手は俺を離さなかった。 「心臓を刺せば死にます。首を斬れば死にます。弾丸を何度も通せば死にます。殴り続ければ死にます。花は踏んでも生きるのに…人など、脆すぎる」 憎悪するように、それでもどこか慈しむように君は言って、俺の手を握り締める。 「けれど温かいんです。脆いものほど、心がある」 そんな風に口付けた君が(いとおしく)憎くて仕方なかった。何かを慈しむ君が美しいのが憎くて、俺以外を慈しむのが妬ましい(自分が疎ましい)。 「死んでしまえばいいんだ」 草原のように淡い緑の髪を撫でて口付けて俺は笑った。 さぁ懐から銃を取り出せ、 白い手に黒い銃を持たせて、 「君は、俺のために死ねるか」 これが最期の言葉。 死を恐れる滑稽な君が美しい君が泣いて嫌だと言う姿が堪らなく見てみたかった。 なのに君は笑って、躊躇いなく俺を見つめて、 「貴方のためなら」 かちゃりと引き金を引いた。一挙一同何もかもが、あぁ美しい。それが君のただひとつの罪だと気障なことを思った瞬間君の頭を温もりなど微塵もない銃弾が貫いた。 「ライカ」 君の肌は君の母国と同じ白い雪だった。 純粋な肌の白と心の白が憎くなった愚かしい自分が一番死ぬべきだったのだ。何故君は、(死んでいるんだ) ヒトリ 目の前は真っ暗 眼球の奥は真っ赤 どうして、きみが、いないのだろう PR この記事にコメントする
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