いい加減な優しさ せらむん ファイ←ヒー

ノリでやっちまったー
密かにメイ→ヒーも含ませる意地。
眠いからとんでもない文になってそうだ。
そういえば百合はじめてやんな！
なんかライツは普通薔薇百合全部できるからあんまりそんな感じがしないぜ。

お題提供：心之音。 依存的、10題。
URL：http://id8.fm-p.jp/8/kokoronooto/

自分は本当にだめだった。
強い？そんなの、意味がない。
可愛い？そんなの、意味がない。
どんなに褒められたって、どんなに讃えられたって、たった一つのものがないのだ。
そう、意味がなかった。
何をされたって埋まらない心は、（貴女に想われたいのに）。
私はあの子の代わりには到底なれなくて、それでも寂しそうな顔を綻ばせたかった。
そんなのは簡単だったはずなのに、貴女がくれるのは悲しそうな笑顔。
それが苛立ちに変わって、私は子どもすぎて、それでまた、

（あぁ、違うの…私、こんなことじゃだめなのにっ…）

慰めるのが今はこんなに難しい。
貴女を笑わせるだけなのに、こんなに辛い。
笑顔を作るためにひたすらに泣いた。次の日に、私の腫れぼったい目を優しく撫でて、大丈夫かと訊いてくれるのが嬉しかった。（でも笑顔は辛そうなまま）

「私、ファイターのこと好きよ」
何度言っても、貴女はまだ辛いままなのね。（私の愛なんか要らないのね）貴女は届かない月の光に手を伸ばし続けている。掴めないのに、掴めるはずないのに、ずっと。

「馬鹿、みたい」
目が丸くなった。
あぁ、だめ。だめだ。言っちゃいけない。私は（嫌われちゃうのに）嫌だ、嫌だ。口を閉じて。言う事聞いてよ…（私の体なのに！）止まんないよ。ごめん、ごめんなさい、（大好きなの、判ってよ）。
「叶うわけないじゃない！振られたって、判ってるじゃない！」
別れのあの日、彼女の後ろには貴女の絶望がいた。
「諦めなさいよ！手を伸ばしたって、そんなことし続けたって貴女が疲れるだけ…！」
「ヒーラーっ！」
後ろにいたメイカーが私の肩を掴んで、手のひらで口を塞ぐ。

涙が止まらない。
通じない想いに。情けないぐらいにだめで子どもな自分に。
崩れる私をメイカーが支えてくれる。ありがとうを言えるほどの冷静さはなくて、ただひたすら二人にごめんなさいと続けた。
ふと見た貴女はまた辛そうに笑っていて、私の頭を撫でてくれる。（暖かいよ、ねぇ、大好きなのに）通じないの、私がどんなに頑張っても。

 

「それで…いいの。ありがとう、ヒーラー。ごめんね」

その一言が、
その辛そうな笑顔がどれだけ、
（どれだけ、残酷か）貴女は知らないのね。
私はただ、貴女に笑って欲しかったのよ。

いい加減な優しさ

 

今日も貴女は、辛そうに笑っていた。