愛擬 レザード×(←)ルーファス VP2

あいつが俺と寝るのは、嘘。
囁く言葉、抱く腕、撫でる手のひら、口付ける唇…全部嘘で、目は決して俺を見ることはない。


それが嫌だと思ったら、あいつは俺を平気で手放していくから、

それに満足しなければ、あいつは俺を平気で手放していくから、

だから俺は現状で満ち足りる、
ふり を する 。


足りないって言った瞬間に崩れて消える、崖っぷちの愛擬(あいもどき)。
利用されてることに気付いた俺は、気付いた自分を封じる。


あいつがこれで悦ぶなら、
あいつがこれで愉ぶなら、
俺は愛擬を奏で続ける。
愛するひとに身を、捧げ尽くす。


舞台の終末に、汚れた神の器は、綺麗な涙を流すだろう。