君の暖かさを背負う ヘタ/リア 米英

これが今の私の精一杯の甘
すごくベタ！

役に立たないなら捨てろ。
役に立たないなら壊せ。
今、簡単な言葉で俺は人を動かせて、昔、簡単な言葉で俺は君を突き放した。

「自由を選ぶよ」

そう言った時の君の顔があまりに、あまりに、愛しくて、哀しくて、あぁ俺、もう戻れないんだ。
繋いでいた君の手を離す。
繋いでくれていた、その手を。
用済みだって、言えなかった。笑って言えばよかった。簡単に、もう君は要らないんだよって。
甘さを捨て切れないのは君の影響なのかな。
ねぇ、ごめんね、君を踏み台にした俺をきっと恨んでいるよね。
けどこれだけ、言わせてくれるかい。

「今度は、俺が君を背負うよ」

踏み台にして、突き放して、俺はきっと大きくなるから。だから、許してくれないか。今は、まだ。
難しいのは言葉。簡単なのも言葉。君を傷つけたのは紛れも無い俺で、それでも待っていてくれるかい。
俺は今君の弟を捨てる。
君を背負えるように、君を愛してもいいように。
だからね、お願いだよ。





「暖かい君のままでいて」